社長ブログ

ブログ内検索

2006年09月01日 ススキ

20060901-1.jpg

 飯山市斑尾高原のススキ?
 秋の雰囲気が感じられます。家に帰ってよく調べてみたらススキではなくオギでした。
 ススキは秋の七草のひとつ、この葉で屋根をふいたのが茅(カヤ)。不動産鑑定士になりたての頃、この字を読めなくて恥をかいたことがありました。それ以来、建築用語事典・建築カタカナ語略語事典などをそろえ今でも参考にしています。特に建物の部材には読みにくいことが多いですから。
 昔、このススキはカヤとして屋根材になりました。わたしの小さい頃は、近所でも茅葺きの民家や土蔵があり、中に入ると真夏でもすずしさを感じたものです。今、茅葺き屋根の家は激減してしまいました。茅葺き職人はいませんし、多額な葺き替え費用がかかるため仕方ありません。今後は文化財として残っている家にしかみられなくなるかも。
 小川村誌によると「カヤは大切な屋根の材料であった昔は、カヤバは大切な財産で、屋根のふき替えをする時、近隣が協力しあう規約を作った。カヤ無尽というのが方々にある。また特定のカヤ場に、一定の時期を決めて共同で刈り取る風習の村落もある。」と説明。
 カヤ無尽というのが面白いですね。今はもうないでしょうけど。
 ところで建物を登記したりする場合、屋根による区分は不動産登記規則第114条2項(建物の構造)に下記5種類規定されています。
かわらぶき・スレートぶき・亜鉛メッキ鋼板ぶき・草ぶき・陸屋根。
 この中で草ぶきに属するものにはあし、わら、かや、麦わら。茅葺きは登記する場合、建物の構造上草葺きとなります。例えば、「木造草葺平家建」のように。
 かわらぶきにしても日本瓦や洋瓦があり、値段も物によって大きく異なります。しかし、登記上は木造瓦葺平家建に。高級品として有名な三州瓦を使っても木造日本瓦葺とはならないんですね。そういえば三匹の子ぶたの話にでてくる最初の家はわらぶき、すぐに壊れてしまいましたが。
 一般的に屋根材として最も多い亜鉛メッキ鋼板ぶきにしても、亜鉛鉄板、着色亜鉛鉄板、プリント鋼板、塩ビ樹脂金属積層板、折板等ありメーカー等により名称も異なりますが、登記するときは「木造亜鉛メッキ鋼板葺平家建」のようになってしまいます。
 さらに不動産登記準則第81条2項では屋根による区分を9種類規定。
セメントかわらぶき・アルミニューム板ぶき・板ぶき・杉皮ぶき・石板ぶき・銅板ぶき・ルーフィングぶき・ビニール板ぶき・合金メッキ鋼板葺
 下記文献(建物認定)によると「陶瓦のほかに、モルタルを高圧プレスして成型したセメント瓦というものがあります。この瓦にも洋型と和型があり、着色を施しているのが普通ですが、陶瓦に比べ、表面の艶と平滑さを欠きます。これらが用いられた場合には、いずれもセメント瓦葺とします。」と説明。このように処理された瓦ですと外見上、わたしには日本瓦なのかセメント瓦なのかわかりません。屋根材は近づいて見にくいこともありますが。
 また、この中で寺の本堂や高級住宅地などにみられる銅板ぶきは美しさで他を圧倒します、ただ値段の高いのが難点でしょうか。茅野市には鉄平石の産地ということもあってか鉄平石ぶき屋根の家がみられます。雪の多い地方、例えば飯山市付近では瓦葺の家はあまりありません。瓦だと雪下ろしがたいへんなんですね。たいてい亜鉛メッキ鋼板葺にして雪を自然落下させたりしています。
 屋根材に瓦葺と亜鉛メッキ鋼板葺を併用している場合、亜鉛メッキ鋼板葺を使っている面積が少ないと登記上「瓦葺」、多いと「瓦・亜鉛メッキ鋼板(交)葺」となったりします。
 建物調査において屋根材に何を使っているのか注意することも必要でしょう。
引用・参考文献:小川村誌、財団法人民事法務協会編・発行「建物認定(改訂版)」、荒堀稔穂編集代表「Q&A表示登記の実務(下)」日本加除出版株式会社

この記事へのコメント
Re:ススキ by 山野木

ごめん下さい茅葺きについて一言いわせてください
茅の葉よりも茎が96パーセントをしめています、土蔵も防火目的100パーセントですので茅葺屋根はあまりみかけませんけど珍しいので見に行きたいと思います、、、

書き込んでいただいたコメントは、管理者の確認後に公開させていただきますので、ご了承下さい。

お名前
E-MAIL(非公開)
URL
タイトル
コメント
  投稿キー    [キー入力]
 
迷惑書き込み防止のために投稿キーを設定しています。
投稿キーはx6i5です。上記の「投稿キー」にご記入下さい。